【5月12日 AFP】米軍の急襲作戦で殺害された国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者、ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の潜伏先での押収品の中から、ビンラディン容疑者が作戦計画を書き留めていたノートが発見された。米政府高官が11日、明らかにした。

 匿名でAFPの取材に応じたこの高官によると、ノートは日記ではないが、単なる覚書以上に、作戦に関する構想が記されていた。個人的な事柄や感情は記されておらず、「温かみや面白み」を感じさせる箇所はまったくないと言う。また自分の足跡や過去の行動が明らかになる記述も一切なかった。

 5月初旬の米軍による突入の際、アボタバード(Abbottabad)の潜伏先にあった大量のコンピューターやハードドライブ、DVD、フラッシュ・ドライブ、その他のデータ記録装置などはすでに押収されており、ノートについてこの高官は「色々な物の中の、単なる1冊のノートに過ぎない」と述べ、あまり重要視していない様子だった。トム・ドニロン(Tom Donilon)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は8日に、押収された情報の量は「小さな大学図書館1個分」にも相当すると述べている。(c)AFP

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