【5月10日 AFP】中部電力(Chubu Electric Power)は9日、菅直人(Naoto Kan)首相からの要請を受け、現在運転中の浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)4、5号機を停止させることを決定した。定期点検中の3号機についても運転再開を当面見送るという。

 全5基のうち、1970年代に建造された1、2号機は、廃炉に向け2009年に運転を停止している。

 水野明久(Akihisa Mizuno)社長は会見で、「首相の要請は極めて重いと受け止めた」と述べ、津波対策を施した上で住民に説明し、住民の信頼を得たいと語った。

 菅首相は6日、大地震と津波に備えた対策が施されるまで、浜岡原発を全面停止するよう中部電力に要請していた。地元メディアは、運転再開は早くても2年後という見通しを示している。

 反核運動家らは、2つの大陸プレートがぶつかる地点にある浜岡原発は非常に危険だとして、運転停止を求めていた。(c)AFP/Shigemi Sato

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