【4月22日 AFP】キルギス議会で21日、ヒツジ7頭が殺されて生贄としてささげられたことが分かった。昨年の民族間紛争による「悪霊」を、議場から払うための儀式だったという。

 同議会の報道官はAFPに対し「議員は、議場から悪霊を追い払うことを求めている」と話した。

 キルギスでは、昨年4月に多数の死者を出した反政府勢力による騒乱で、当時のクルマンベク・バキエフ(Kurmanbek Bakiyev)大統領が失脚。同年6月には事態は大規模な民族間抗争に発展した。

 ある議員は、生贄の儀式は議員の主導の下に行われ、イスラム教の聖職者が昨年の紛争の犠牲者に祈りを捧げたと説明。「ヒツジの肉は、高齢者や孤児の保護施設、モスクに送られる事になっている」と話した。(c)AFP