【4月12日 AFP】イスラエルでは政府高官や閣僚が自宅から生放送のラジオ番組に出演することが多いが、11日夜にアビグドル・リーベルマン(Avigdor Lieberman)外相のコメントの後に聞こえた音には、リスナーたちもさすがに驚いたに違いない。

 12日のイスラエルのニュースサイト「Ynet.com」によると、パレスチナとの分離を目指す極右政党「わが家イスラエル」の党首でもあるリーベルマン外相は公共ラジオで、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との衝突の激化について意見を述べた。

 リーベルマン外相が「どんな連中を相手にしているのか、われわれはよく分かっている」と語った直後、トイレの水を流した音が聞こえたという。

 わが家イスラエルは、イスラエル議会(120議席)で15議席を持つ第3党。最新の世論調査では、いま選挙があればさらに2議席を獲得できる勢い。

 リーベルマン外相は、外交的とは言えない口調で、たびたび紙面をにぎわしてきた。汚職の容疑があり起訴される可能性も高い。(c)AFP