【3月26日 AFP】韓国海軍の哨戒艦「天安(Cheonan)」が朝鮮半島西岸沖の北方限界線(NLL)近くで沈没してから26日でちょうど1年になった。

 26日は韓国南岸沖の黄海(Yellow Sea)で韓国海軍が演習を行い、哨戒艦沈没で死亡した46人が埋葬された大田(Daejeon)市の国立墓地では追悼式が行われた。

 追悼式で李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領は、政府から受け取った1億ウォン(約730万円)を海軍の武器購入費に全額寄付した犠牲者の母親に「あなたは苦しみのただ中にあるときにさえ、わたしたちに勇気を下さいました」と語りかけた。

 韓国・米国などの国際的な調査の結果、2010年3月26日に天安が沈没した原因は北朝鮮の魚雷攻撃だったとする結果が2010年5月に発表されたが、北朝鮮は関与を強く否定した。
 
 韓国の金寛鎮(キム・グァンジン、Kim Kwan-Jin)国防相は25日、北朝鮮は軍に戦闘態勢を命じ、新たな攻撃を計画していると述べた。一方、北朝鮮は26日、あらためて哨戒艦沈没への関与を否定した。(c)AFP