【3月14日 AFP】米国のフィリップ・クローリー(Philip Crowley)国務次官補が13日、内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」に機密情報を漏えいしたとされる米陸軍のブラッドリー・マニング(Bradley Manning)上等兵(23)に対する国防総省の対応を批判した発言の責任をとって辞任した。

 クローリー次官補は「私の発言が与えた影響を鑑み、全面的に責任をとる」との声明を発表した。

 クローリー次官補は11日、マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of TechnologyMIT)で開かれたニューメディアと外交に関する会合に出席した。会合に参加した英国放送教会(BBC)のフィリパ・トーマス(Philippa Thomas)記者のブログによると、マニング上等兵は国防総省によって独房に入れられ、裸のままで睡眠を強制されたりしていると指摘されていることについてクローリー次官補は、こうした処置を「ばかげており、非生産的であるうえに間が抜けている」とコメントしていた。その一方で、米国外交を優位に進めるためには機密も必要であり、マニング上等兵の逮捕は正しいと語っていた。(c)AFP