【3月8日 AFP】韓国の聯合ニュース(Yonhap News)は8日、韓国政府が、北朝鮮に対する抑止力強化として米国の無人偵察機RQ-4グローバル・ホーク(Global Hawk)とステルス戦闘機の導入を早めることを決めたと報じた。

 韓国は当初、2015年までのグローバル・ホーク調達を予定していた。しかし、聯合ニュースによると、韓国政府は調達と配備を前倒しするために前年に米政府に申請を行っており、ことし6月にも米側からの最終返答がある予定だという。

 聯合ニュースによると、韓国政府はことしの予算に無人機調達費の一部として452億ウォン(約33億円)を計上しており、軍関係者が「米国から6月までに返答があった場合は、グローバル・ホーク調達の予備契約を年内に結びたいと考えている」と語ったという。韓国国防省はこの報道へのコメントを拒否した。

■戦闘機の調達も前倒し

 また、韓国は2015年に予定していたステルス戦闘機60機の調達も前倒しする方針だという。

 候補に挙がっているのは、米ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)のF35ライトニングII(Lightning II)、米ボーイング(Boeing)のF15サイレントイーグル(Silent Eagle)、欧州のユーロファイター・タイフーン(Eurofighter Typhoon)。関係者によると、調達総額は推定10兆ウォン(約7400億円)に上る。

 韓国は2002年からこれまでに、非ステルス機のF15K戦闘機60機を調達している(c)AFP