【3月1日 AFP】北京(Beijing)中心部で27日に行われた民主化要求デモを取材していた複数の外国人ジャーナリストが当局に拘束されたり、取材を妨害されたりしたことについて中国外務省の姜瑜(Jiang Yu)副報道局長は1日、ジャーナリストは警察に「協力」し、中国の法を遵守しなければならないと述べた。

 チュニジアの政変「ジャスミン革命(Jasmine Revolution)」に倣ってインターネット上で呼び掛けられている「ジャスミン集会」に対し、中国当局は大量の警官隊を動員し、北京の繁華街では取材中の外国人ジャーナリストにも強硬に対応した。この警察の対応について、北京駐在の米国大使や欧州連合(EU)の外交官、メディア組織などは、こぞって中国政府を非難する声明を発表した。

 しかし、姜瑜副報道局長は1日の記者会見で「警察は適切に指導していた。このことをジャーナリストは理解し、協力すべだ。また外国人ジャーナリストは中国の法や規則を尊重し、遵守すべきだ。北京は非常に大きな都市で人口も多いので、正常な秩序を維持するためにこのことは重要だ」と述べた。また警察は「彼らの権限の範囲にある手段を使用すべきだ」とも述べた。

 北京にいる記者たちによると、当局は記者たちに27日の集会が呼び掛けられたショッピング街「王府井(Wangfujing)」などで取材を行う際には、少なくとも3日前までに当局へ出向いて取材申請を行う必要があると通告しているという。(c)AFP/Marianne Barriaux