【3月1日 AFP】韓国の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領は1日、日本が朝鮮半島を植民地支配していた1919年に起きた「3・1独立運動」の記念式典で演説し、韓国は「開かれた心で、北(朝鮮)との対話を行う用意がいつでもある」と呼び掛け、北朝鮮と間の緊張の緩和を図った。

 ソウル(Seoul)で行われた式典で演説した李大統領は、冷戦時代の遺産を払拭する時が来たと述べ、北東アジアの新しい平和と繁栄の波に北朝鮮も加わるべきだと説いた。

 また、92年前に始まった独立運動を完結させるのは、和解による南北統一であり、韓国は最終的に再統一を実行するための力を強化していくと述べた。李大統領は、貧困にあえぐ北朝鮮との統一が実現した場合に見込まれる巨大なコストを支えるためとして、最近「統一税」を提案している。さらに北朝鮮が核ミサイル計画を破棄すれば援助も行うとも述べた。

 日本に対しては、菅直人(Naoto Kan)首相が日韓併合100年に合わせて発表した前年の特別談話に沿って行動することを求め、これによって両国は過去にとらわれることなく、未来に向けて前進することができると述べた。(c)AFP