【2月28日 AFP】25日に投票が行われたアイルランド下院(定数166)総選挙は、27日時点で153議席が確定、与党・共和党(Fianna Fail)が惨敗し、欧州連合(EU)などからの金融支援の見直しを公約に掲げる中道右派の最大野党・統一アイルランド党(Fine Gael)が勝利を確実にした。

 153議席が確定した時点で、統一アイルランド党の獲得議席数は70議席、労働党が35議席。共和党は18議席で、80年間維持してきた第1党の座から転落。前月、連立政権から離脱した緑の党(Green Party)は6議席すべてを失った。

 次期首相への就任が確実視される統一アイルランド党のエンダ・ケニー(Enda Kenny)党首(59)は首都ダブリン(Dublin)で26日、支持者を前にした演説で「無駄にする時間はない」と語った。

 最終的な統一アイルランド党の獲得議席は、わずかに過半数に届かないとみられ、同党の幹部らは労働党との連立の可能性を示唆している。(c)AFP