【2月24日 AFP】財政危機に陥っているギリシャで23日、パパンドレウ政権の緊縮政策に反対する全国規模の24時間ストライキが今年初めて行われ、一部で参加者と警官隊が激しく衝突した。

警察発表によると首都アテネ(Athens)、テッサロニキ(Thessaloniki)、ピレウス(Piraeus)を合わせて少なくとも3万6000人がデモに参加。アテネ中心部の国会議事堂前にあるシンタグマ広場(Syntagma Square)では、デモに参加していた覆面の若者たちが機動隊に石や火炎瓶を投げつけ、これに機動隊が応酬し発射した催涙ガスであたり一帯が覆われた。

前年、財政破綻寸前で欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の支援を受け、緊縮財政策を課されたヨルギオス・パパンドレウ(George Papandreou)首相の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)政権は、給与や年金カット、増税、国有部門の見直し縮小など一連の赤字削減策を断行。今月には、3000億ユーロ(約34兆円)もの債務を少しでも縮小するため、計500億ユーロ(約5兆円)相当の国有資産を向こう5年間にわたって賃貸する計画を発表していた。(c)AFP/John Hadoulis