【2月23日 AFP】ロシア・サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)でこのほど、23日の祝日「祖国英雄の日」に向けて市当局が大量に刷ったポスターにロシアと中国の戦闘機を取り違えるという重大な誤りが見つかった。同市の広報担当委員が22日、明らかにした。

 このポスターはロシア国旗を背景にロシアの戦闘機を配したデザイン。だが、この戦闘機が実は中国空軍のJ-10戦闘機「猛龍(Vigorous Dragon)」であることことが判明した。誤りに気付いたのは前週末のことで、祝日の前夜までにはすべて撤去されるという。
 
 軍用機に疎いデザイナーが犯したミスだが、市の広報委員会がデザインを確認し承認を出す前に、すでに約250枚ものポスターが刷られ、市内の通りに貼られてしまったという。  

 「祖国英雄の日」は、祖国防衛に尽くす軍人を祝う祝日。かつては女性が兵士に贈り物をするならわしだったが、最近では軍人以外の男性にも贈り物を送ることから「男性の日」との別名もある。

 一方、ポスターで戦闘機を取り間違えられた中国も、似たような失態を演じている。今年1月、国営の中国中央テレビ(CCTV)が「人民解放軍の空軍演習」の様子を報じたが、この映像が1980年代の米ハリウッド映画『トップガン(Top Gun)』の1場面に酷似していると、多数のインターネットユーザーが指摘した。(c)AFP

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