【2月20日 AFP】中東・北アフリカの反政府デモに触発される形でインターネット上で国民による抗議行動が呼びかけられている中国で、著名な人権活動家たちが警察の拘束下に置かれたと、複数の活動家が20日明らかにした。

 これによると、19日から連絡がとれなくなっている人権活動家と弁護士は15人程度に上っている。また、中国政府はデモを呼びかけるインターネット上の書き込みを検閲しているもようだという。

 インターネット上のある書き込みには、「レイオフされた人や、家を強制退去させられた人たちを歓迎します。デモに参加して民主的、政治的な改革を起こし、一党独裁制を廃止して自由を手にしよう」と書かれている。

 海外に亡命している政治活動家らが立ち上げたとみられる複数のウェブサイトは、北京(Beijing)、上海(Shanghai)、広州(Guangzhou)のほか10の大都市でのデモ参加を呼びかけている。

 AFPの記者は20日、人権活動に力を入れていることで知られる滕彪(Teng Biao)氏ら3人の弁護士に電話をかけたが、誰も出なかった。友人や活動家たちは、3弁護士は警察に拘束されたと話している。

 20日にチュニジアの「ジャスミン革命」の「ジャスミン」という単語で検索したところ、ツイッター(Twitter)に似たサービスを提供しているマイクロブログ、人民微博(Renmin Weibo)では1件もヒットしなかった。また、検索サイト百度(バイドゥ、Baidu)では、その検索は法律と規制によって禁止されていると表示された。(c)AFP