【2月6日 AFP】イラクのヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は5日、エジプトで続いているホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)大統領の退陣を求めるデモについてエジプト国民は民主主義を手にする権利を持っていると述べるとともに、自らは2014年の任期満了で退任し、3期目には出馬しない意向を表明した。

 エジプトでは同国を30年間支配しているムバラク大統領に退陣を要求するデモが2週間近くにわたって繰り広げられている中、12月に第2次政権が発足したイラクのマリキ首相は、AFPとのインタビューで「憲法上は3期目、4期目、5期目も禁じてはいないが、個人的に現在の任期が終わったら次期は目指さないと決めている。これは1期目の最初に自分で決めたことだ」と語った。

 また、変革を実現するには2期でよいとし、「首相の任期は2期8年までと憲法に1項、挿入すればよいと思う。その長さで十分だ」と憲法改定を支持する考えを示した。

 現在、イラクの首相及び国会議員の任期に制限はないが、大統領には1期4年、2期までの制限がある。

 2期目を終えた後の身の振り方について尋ねられると、マリキ首相は「政界には残るだろう。なぜならばこの国は再建を必要としているからだ」と答えた。(c)AFP/Sammy Ketz