【1月5日 AFP】イラン外務省は4日、一部の国の国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)担当大使を核関連施設の視察に招待したことを明らかにした。

 同省は、視察対象をナタンツ(Natanz)とアラク(Arak)にある核施設だとしている。イランは今月末、核問題をめぐって国連安保理常任理事国(米・英・仏・中・露)とドイツの6か国とトルコで再協議する予定となっており、自国の核開発計画への支持を取り付けようとする狙いがあると見られる。

 IAEAの外交筋によると、招待されたのはロシア、中国、エジプト、キューバ、そして欧州連合(EU)議長国のハンガリーで、米国、英国、フランス、ドイツは含まれていない。

 招待リストから外された米国のフィリップ・クローリー(Philip Crowley)国務次官補は、「またしても、IAEAに対する義務の不履行から目をそらさせようとする策略だ」と激しく非難した。(c)AFP/Jay Deshmukh