【1月5日 AFP】パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)で4日、東部パンジャブ(Punjab)州のサルマン・タシール(Salman Taseer)知事(66)が銃撃され、死亡した。

 知事は自宅付近の市場で車から降りた際、自分の警護官に撃たれた。レーマン・マリキ(Rehman Malik)内相によると、この警護官は、殺害の動機について「知事がイスラム教に対する冒涜(ぼうとく)罪を批判したため」と話しているという。

 タシール氏はパキスタン人民党(Pakistan Peoples PartyPPP)の所属で、2008年に知事就任。近年パンジャブ州にも勢力を伸ばしつつあるタリバン(Taliban)やイスラム武装勢力を公然と非難してきた。前年11月、イスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammad)を冒涜した罪でキリスト教徒の女性が死刑判決を受け、是非をめぐる議論が起きた際には、「冒涜罪は悪法だ」と強く批判していた。(c)AFP/Khurram Shahzad