【12月17日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は16日、毎年恒例となっている国営テレビの生放送での国民との対話で、4時間半にわたって一般の人々からの質問に応じた。

 プーチン首相は、国内で激化する民族対立をめぐって「あらゆる過激思想」は「ウイルスだ」と非難。また、脱税などの罪で服役中の元石油王ミハイル・ホドルコフスキー(Mikhail Khodorkovsky)受刑者について、「泥棒は刑務所にとどまるべき」と発言した。反プーチン派のホドルコフスキー受刑者は禁錮8年の実刑判決を受け服役中だが、別の罪で近く判決が言い渡される予定。リベラル派は、政敵に対して重すぎる制裁だと批判している。

 ことしは、電話や携帯のショートメッセージ、インターネットを通じて200万件以上の質問が殺到。その一部は、受信されるのと同時に画面上のテロップ欄に表示された。

 しかし、画面上に示されたもののプーチン首相が回答しなかった質問もあった。以下はその抜粋。

「医者がわいろや謝礼金を受け取るのをやめるのはいつですか」

「ロシアの封建制度が終わるのはいつですか」

「いつになったら表現の自由と自由選挙が認められますか」

「いつになったら役人や金持ちに法律が適用されますか」

「真の民主化はまだですか」

「いつか豊かに暮らせるようになりますか」

「一体いつ政界を退く予定ですか?」

「ロシア国政の混乱はいつか終わるんですか」

「あなたの気に障る質問は、あなたの耳には届かないんですか?」

(c)AFP