【12月9日 AFP】前月28日に大統領選が行われたハイチで8日、敗れた候補者の支持者ら数千人が票の不正操作を訴えて各地で抗議デモを行い、一部が暴徒化、4人が死亡する事態となった。

 選挙管理委員会が7日夜発表した選挙結果によると、得票率は元大統領夫人のミルランド・マニガ(Mirlande Manigat)候補が31%、現職ルネ・プレバル(Rene Preval)大統領が後継指名したジュード・セレスタン(Jude Celestin)候補が22%、人気歌手のミシェル・マーテリー(Michel Martelly)候補が21.84%だった。来年1月16日にマニガ候補とセレスタン候補による決選投票が行われる。

 この結果に対し、7000票に満たない僅差で決選投票に進むことができなかったマーテリー候補の支持者らが7日夜から、首都ポルトープランス(Port-au-Prince)など各地の路上で抗議行動を開始。一部が建物に放火するなど暴徒化し、銃撃などで4人が死亡した。AFPが取材した現地の元議員によると、与党候補と関係の深い学校やラジオ局なども襲撃の対象になっているという。(c)AFP/Clarens Renois