【12月1日 AFP】内部告発ウェブサイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」が1日公開した米政府の外交公電によると、クレイグ・ステイプルトン(Craig Stapleton)駐仏米国大使が2006年、当時内相だったフランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)氏の執務室を訪ねた際、サルコジ氏がペットのウサギを追い回す様子を目撃したという。

 公電によると、サルコジ氏は当時すでに大統領選への出馬を念頭に、米国と良好な関係を作ろうとしていた。大使がサルコジ氏の執務室を訪ねると、サルコジ氏はガーデンに面した床から天井まで届く大きな窓のそばに行き、芝生の上で遊んでいた当時9歳の息子ルイ(Louis)くんを呼んだ。

「サルコジは明らかに息子と一緒にいるのが幸せそうで、得意げな様子だった。また、息子を『合衆国大使』に紹介できるのがうれしそうだった」

「ルイは大きなウサギを胸に抱いて窓際に現れた。その足元には小さなイヌがいた。大使と握手するためにルイがウサギを床に下ろすと、サルコジの執務室の中でイヌがウサギを追い始めた。するとウサギを追うイヌを、前かがみになったサルコジが待合室から執務室まで追いかけ回すという忘れられない光景が繰り広げられた。ルイはおおはしゃぎで笑い転げていた」。(c)AFP