【11月12日 AFP】11日に韓国・ソウル(Seoul)で開幕した20か国・地域(G20)首脳会議に合わせ、市当局が歓迎のため準備した各国首脳に似せた人形に、とんでもない勘違いがあった。オーストラリアのジュリア・ギラード(Julia Gillard)首相の人形に、オーストリアの伝統衣装を着せてしまったのだ。

 ソウル市内の清渓広場(Cheonggye Plaza)に展示されたG20首脳人形のうち、ギラード首相の人形が着ていたのは、白のパフスリーブに赤いワンピース、ピンクのエプロン。まさに、オーストリアを代表する映画『サウンド・オブ・ミュージック(Sound of Music)』さながらのいでたちだった。

 オーストラリア大使館からの抗議を受け、ソウル市側は11日、あわててスーツに着替えさせた。市広報は「人形メーカーのミスで、まったく意図的ではない」と弁解している。

 ギラード首相はケビン・ラッド(Kevin Rudd)前首相の辞任に伴い、6月に同国初の女性首相として就任したが、今週オーストラリアを訪問した米国のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官に「ラッド首相」と呼ばれるなど、国際的な知名度を高めるのに苦心している。(c)AFP