【11月10日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領が、9日発売の回顧録『Decision Points(決断のとき)』の中で、任期中最後のイラク公式訪問時の「靴投げ事件」に触れ、「あの靴をキャッチすればよかった」と振り返っている。

 ブッシュ氏は2008年12月14日、バグダッド(Baghdad)でイラクのヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相と共同会見を行っていた際、イラク人のムンタゼル・ザイディ(Muntazer al-Zaidi)記者から左右の靴を投げつけられた。

 ブッシュ氏は、命中しそうになった2番目の靴について、「キャッチすればよかった」「あの男は実にいい腕をしていた」と回想。「記者から靴を投げつけられたことは、(任期中に起こった)奇妙な出来事の上位にランクインする」とも記している。

 ザイディ記者は、外国首脳を攻撃した罪で禁固3年を言い渡されたが、服役態度が良いことから控訴裁判所により禁固1年に減刑され、2009年9月に出所した。(c)AFP

【関連記事】イラク電撃訪問のブッシュ大統領、靴を投げつけられる