【11月3日 AFP】(一部更新、写真追加)バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は3日未明(日本時間同日午後)、前日に投開票が行われた中間選挙での共和党躍進をうけ、共和党側に協調を呼びかけた。

 ホワイトハウスが発表した声明によると、オバマ大統領は来年1月に下院議長への就任が確実視されるジョン・ベイナー(John Boehner)下院院内総務とミッチ・マコネル(Mitch McConnell)上院院内総務の両共和党議員に電話をかけ、両議員と仕事をすることを「楽しみにしている」と述べたうえで、「米国を前進させ、米国民のためとなる物事を成すために、共通の土台を見出していこう」と呼びかけた。

 米国のテレビ各局は、共和党が下院(定数435)で過半数をとるために必要な39議席増を簡単に達成できる見通しだと伝えている。CNNMSNBCはいずれも、共和党の議席は改選前より50以上増えると予想している。共和党が下院で多数をとればオバマ大統領の改革路線は停滞を余儀なくされ、2012年大統領選での再選に暗雲がたれこめるとみられる。

 上院(定数100)ではウエストバージニア(West Virginia)州とカリフォルニア(California)州で民主党候補が勝利したことで、民主党は議席数で共和党に詰め寄られたものの、上院の過半数を維持することが確実になった。(c)AFP