【9月30日 AFP】中国外務省の姜瑜(Jiang Yu)副報道局長は30日の定例記者会見で、沖縄県・尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島)沖で中国漁船と日本の巡視船が衝突した事件に関連して、日本に「無責任な発言をやめ、実際の行動で日中関係の大局を守っていくべきだ」と述べた。

 姜副報道局長は、中国側には友好的な交渉を通じて問題を解決する意図があるが、固有の領土と主権についての中国政府と人民の意思と決意は揺るがない、とも語った。この発言は、日中関係の改善を望むが、今回の件で全世界が中国の本質的な性格の一端を知ったという前原誠司(Seiji Maehara)外相の発言を受けてのもの。

 中国東北部で拘束されていた建設会社、フジタ(Fujita)の社員4人のうち3人が30日に釈放されたことについて姜副報道局長は、関係機関が法に基づいて処理するとした。引き続き拘束されている高橋定(Sadamu Takahashi)さん(57)の取り調べは続いている。

 また姜副報道局長は、福岡市にある中国総領事館の敷地内に発煙筒を投げ込んだ男が逮捕されたことについて日本政府に抗議したことを明らかにし、日本国内の中国領事館とその職員の安全確保のため日本政府が具体的な対策を講じることを望むと述べた。(c)AFP