【9月29日 AFP】29日の日本経済新聞(Nihon Keizai Shimbun)は、沖縄県・尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島)沖で7日に発生した海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突を受け、陸上自衛隊の南西諸島への配備を政府が検討していると報じた。

 これによると、防衛省は日本最西端の与那国島に陸上自衛隊の配備を検討しており、2011年度予算の概算要求で、与那国島を含む先島諸島に陸上自衛隊を配備するための調査費を初めて計上した。現在この地域で自衛隊が常駐しているのは、在日米軍の主要基地がある沖縄本島のみ。

 与党・民主党(Democratic Party of JapanDPJ)の一部の国会議員は尖閣諸島への陸上自衛隊の常駐と、漁業中継基地などの構築を政府に求めているが、これについて北沢俊美(Toshimi Kitazawa)防衛相は慎重な姿勢を示している。(c)AFP