【9月28日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は27日、沖縄・尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島)沖の中国漁船衝突事件が引き金となった日中の対立について、日中両国に直接交渉による妥協案を模索するよう呼びかけた。

 ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領の訪中に随行しているラブロフ外相が、記者団に語ったもの。「どの紛争においても国際的な法的基準を順守することが唯一の出発点になる」とも述べた。

 中露政府は同日、水産資源密漁防止協力に関する覚書に署名したが、同外相は、日本を意識したものではないかとの憶測を「不健全な発想だ」と強く否定。密漁という「深刻な問題が」日露双方で発生していることを指摘し、日本とも同様の覚書を締結するよう努力していると述べた。(c)AFP