【9月25日 AFP】中国が東シナ海の天然ガス田「白樺(Shirakaba)」(中国名・春暁(Chunxiao))の掘削を開始した可能性があるとの認識を経済産業省が示したと、25日の日本の各紙が報じた。

 毎日新聞(Mainichi Shimbun)は、経産省が中国がガス田の掘削に踏み切った可能性が高いとの認識を明らかにしたと伝えた。また、朝日新聞(Asahi Shimbun)も、中国が掘削を開始した「状況証拠はそろっている」と同省が明らかにしたと報じた。

 中国側は、ガス田掘削について「完全に合理的で合法」との考えを示している。

 経産省は掘削用施設に掘削用の機材が運び込まれたことを写真で確認したという。日本政府は、掘削が事実なら「対抗措置」を取ると警告している。

 対抗措置としては、報道によれば、中国の掘削用施設のそばで日本独自に試験掘削を行うことなども検討されているという。(c)AFP

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