【9月20日 AFP】スウェーデンで19日、任期満了に伴う総選挙(一院制、定数349)の投開票が行われ、保守・穏健党のフレデリック・ラインフェルト(Fredrik Reinfeldt)首相(45)率いる与党連合が49.2%の得票率で172議席を確保し、勝利した。だが、過半数には3議席、達しなかった。

 モナ・サリーン(Mona Sahlin)党首の社会民主労働党が主導する野党3党による左派連合は、得票率43.7%、獲得議席157と、与党連合におよばなかった。

 一方、極右政党のスウェーデン民主党は、5.7%の得票率で20議席を獲得し、議会への初進出を果たした。議席数は多くないものの、移民排斥政策を掲げるスウェーデン民主党がキングメーカーとなりうるとの危ぐを抱く識者も少なくない。勝利したとはいえ、ラインフェルト首相も難しい議会運営を迫られることとなりそうだ。

 ラインフェルト首相は勝利宣言のなかで、スウェーデン民主党に協力を求めることはないと言明。緑の党と連立を模索することになるだろうと語った。

 一方、社会民主労働党、左翼党と左派連合を組む緑の党は、過去最高となる7.2%の得票率だった。穏健党との連立の可能性については、きっぱりと否定した。(c)AFP/Nina Larson