【7月28日 AFP】ウォレス・グレグソン(Wallace Gregson)米国防次官補(アジア太平洋安全保障担当)は27日、米下院軍事委員会で証言し、朝鮮半島有事の際は、米軍が軍事作戦を行うために日本国内の米軍基地を使用することに問題はないとの認識を示した。

 グレグソン次官補は、日本は沖縄の米軍基地移転の実施に消極的だが、それでも米国は有事の際に日本国内の米軍基地を使用できると確信できるのかとの質問に対し、日本国民は北朝鮮による日本人拉致問題や領海侵犯行為に悩まされていると指摘し、「(日本人は)北朝鮮に脅威を感じており、朝鮮半島において必要とされる安保条約上のあらゆる規定を全面的に支持してくれることに疑問の余地はない」と述べた。

 また、3月に発生した北朝鮮に魚雷によるものとされている韓国海軍の哨戒艦沈没事件について、「北朝鮮の脅威に対する日本の懸念を軽減するのに何の役にも立っていない」とも語った。(c)AFP