【6月27日 AFP】米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領と中国の胡錦涛(Hu Jintao)国家主席は26日、20か国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)の開催地カナダのトロント(Toronto)で会談した。

 両国は、米国製武器の台湾への売却問題や人民元の為替相場をはじめ、貿易やインターネット上の自由など幅広い問題で対立しているが、両首脳は会談で米中関係の改善に努めた。胡国家主席は、地域的・国際的な大きな問題で、中国は米国との協調を強化していきたいと述べた。

 一方、オバマ大統領は胡国家主席を米国に公式招待した。米政府当局者によると胡国家主席はこの招待を受け入れ、今後両国間で日程を調整する。

 オバマ大統領は、中国が人民元の為替相場を弾力化する方針を明らかにしたことを歓迎しているが、これが効果を発揮するか見極めるには時期尚早で、金融サミットでこの問題を協議したいと述べている。(c)AFP/P. Parameswaran