【6月15日 AFP】昨年死去したエドワード・ケネディ(Edward Kennedy)上院議員について、米連邦捜査局(Federal Bureau of InvestigationFBI)は14日、同氏が暗殺予告を受けていたとの情報を含む故ケネディ議員に関する2200ページの資料を公開した。

 ケネディ家の末弟だったエドワード氏の兄、ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)大統領は1963年、ロバート・ケネディ(Robert Kennedy)上院議員は1968年にそれぞれ暗殺されているが、FBIの資料によると、エドワード氏も繰り返し殺害予告を受けていたという。

 機密指定がとかれて公開が可能となった同資料は、エドワード氏が1969年に起こした自動車事故にも触れている。この事故ではエドワード氏が運転する車両が水路に転落。エドワード氏は車から脱出して無事だったが、同乗していた女性は水死した。

 このほかにも、マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)らの乱交パーティーにエドワーズ氏も参加していたとの疑惑や、事故は同氏の弱みをにぎったマフィアによる陰謀だった、同氏の父親のジョセフ・ケネディ(Joseph Kennedy)氏とFBIが近い関係にあったなどの情報も収録されている。

 また、マフィアが歌手フランク・シナトラ(Frank Sinatra)の縁故者を利用してケネディ兄弟や義理の兄弟である俳優ピーター・ローフォード(Peter Lawford)らの殺害を企てていたとの噂も資料に収められている。

 だが、公開された情報の多くは、すでに知られているものがほとんどで、モンローやシナトラに関する情報も事実の裏づけはなく、FBIは根拠のないものと結論付けている。

 FBIは同資料について、エドワード氏をめぐる犯罪行為や身辺危機などをFBIが調査していた事実を示唆するものではないと説明している。(c)AFP/Jim Mannion