【6月8日 AFP】菅直人(Naoto Kan)新首相は8日、同日夜の正式就任を前に記者会見し、日本を「もっと元気のいい国」にしたいと意気込みを語った。

 また財政再建の重要性を強調する一方、外交では日米同盟を基軸とする考えを表明し、米軍普天間飛行場(US Marine Corps Air Station FutenmaMCAS Futenma)の移設問題をめぐる鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)前首相の対応で、ぎくしゃくしていた日米関係の建て直しに意欲を見せた。菅首相は週末にバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と電話で協議している。

 記者会見で菅首相は、20年前のバブル崩壊以後、経済は低迷を続け、年間3万人の自殺者を出している日本の現状を根本から立て直し、もっと元気のいい国にしていきたいと語った。

 さらに国内総生産(GDP)の2倍近くに膨らんだ財政赤字について、経済を成長させるうえで財政の建て直しが必須の要件だと述べた。(c)AFP