【5月30日 AFP】英新内閣のデービッド・ローズ(David Laws)財務担当相は29日、同性愛の恋人が所有する不動産の賃料計4万ポンド(約530万円)を議員経費として請求していたとされる問題の発覚を受け、辞任を表明した。

 29日にこの問題を報じた英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によると、ローズ氏は、ロビイストで恋人のジェームズ・ルンディー(James Lundie)氏が所有する2か所の物件に部屋を借り、その賃料を議員活動の経費として5年間にわたって請求していた。

 ローズ財務担当相は会見で、スキャンダルの渦中で「予算や歳出の見直しという重要な仕事を行うことはできない」と述べ、性的な秘密を守りたかったために問題が起きてしまったと語った。

 ローズ氏は元銀行員の富豪で、デービッド・キャメロン(David Cameron)首相率いる連立内閣に参加する自由民主党に所属している。ローズ氏の辞任は今月発足したばかりの連立政権にとって大きな打撃となった。(c)AFP