【4月27日 AFP】2年前に「女性職員のいすのにおいをかいだ」と告白し大きな話題となった、オーストラリア・ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州の政治家、トロイ・バズウェル(Troy Buswell)氏が27日、不倫相手であるライバル政党の議員との密会のために州政府関係者の特権を不正使用したとして、同州財務長官を辞任した。「いすのにおい」騒動以来、2度目の辞任劇となった。

 バズウェル氏は、4か月間密会を続けていた議員と会うために、複数回にわたって公用車を使用していた。問題の発覚後、公用車の使用代金やホテル代として不正利用した議員手当を返金するとして財務長官職にとどまるつもりでいたが、コリン・バーネット(Colin Barnett)州首相がこれを拒否し、辞任となった。

 バズウェル氏は2008年、同党女性職員が座ったいすの臭いを嗅いだことを認め、所属する自由党(Liberal Party)のウエスタンオーストラリア(Western Australia)州代表を辞任。バーネット氏が後任となっていた。

 バーネット州首相は、「不倫はプライベートなことだが、特権の問題は別だ」と語り、不倫が辞任の原因ではないとしている。

 バズウェル氏は、以前にライバル政党の女性職員の「ブラジャーのひもを引っ張った」ことを認めたこともあるほか、出張経費をめぐるトラブルも起こしている。

 バーネット州首相は、「彼はもうだめだ」とばっさり切り捨てた。(c)AFP


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