【3月24日 AFP】(写真追加)バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は23日、米政治上の長年の懸案だった、ほぼすべての国民が保険に加入することになる医療保険改革法案に署名し、同法が成立した。

 オバマ大統領はホワイトハウス(White House)での署名式典で、「ほぼ1世紀にわたる挑戦、ほぼ1年におよぶ議論、そして議会での投票の末、きょう、医療保険制度改革法が成立する」「わたしが今署名している法案の下で、何世代にもわたる米国人が強く希望してきた改革が始まる」と語った。

 修正案の上院可決、成立で一連の法制化作業が完了する。総額9400億ドル(約85兆円)を投じ、現在は無保険状態の約3200万人の米国民が新たに医療保険に加入し、65歳未満の保険加入率は95%に拡大する。

 一方、オバマ大統領が署名を行った直後、14州が法制化に反対する訴訟を起こした。アイダホ(Idaho)州とバージニア(Virginia)州では、州民が保険加入を強制されることを防ぐ法案が議会を通過している。(c)AFP/Tangi Quemener

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