【3月16日 AFP】イタリアのローマ(Rome)市庁舎に15日、左派の地元政治家ら約50人が集まり、行き詰まっている2010年度の市の予算審議を迅速に進めるよう、ズボンを下ろして訴えた。

 この集会に参加したチネチッタ(Cinecitta)地区のサンドロ・メディチ(Sandro Medici)区長は、「地方選挙が間近にせまるなか、評判の悪い税金が盛り込まれている予算案を通過させることに二の足を踏んでいる」として、右派のジャンニ・アレマンノ(Gianni Alemanno)ローマ市長を非難した。

 掲げられたプラカードには、「われわれを下着姿にまですり減らしたのはアレマンノ市長」「公園は荒れ放題」「ホームレス、空き家」といった文字が踊る。
 
 アレマンノ市長はシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相の中道右派「自由国民(People of Freedom)」のメンバーで、2008年の市長選で現職の左派バルテル・ベルトローニ(Walter Veltroni)氏を破って当選した。(c)AFP