【3月9日 AFP】岡田克也(Katsuya Okada)外相は9日、日米間の「密約」を検証してきた外務省の有識者委員会の報告書提出を受けて記者会見し、「(密約が)これほど長期間にわたり、冷戦後も国会、国民に明らかにされてこなかったことは極めて遺憾だ」と表明した。

 有識者委員会の「密約」問題報告書では、1960年の日米安保条約改定時に、日本に寄港・通過する核搭載艦船の核持ち込みについて、日米間に「暗黙の合意」という「広義の密約」があったことなどを認めた。

 日本国憲法でうたわれている平和主義と非核三原則にもかかわらず、これまで存在が否定されてきた密約が日米政府間で交わされていたことが、今回の報告書で明らかにされた。(c)AFP/Harumi Ozawa