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北朝鮮の元大佐の「独裁暴露本」、15年の潜伏生活に終止符

  • 2010年03月06日 16:50 発信地:ウィーン/オーストリア
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金正律(キム・ジョンリュル、Kim Jong Ryul)氏のパスポートのコピー(2010年3月4日公開)。(c)AFP

  • 北朝鮮の元大佐の「独裁暴露本」、15年の潜伏生活に終止符

【3月5日 AFP】(写真追加)北朝鮮の故金日成(キム・イルソン、Kim Il Sung)主席と金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong Il)総書記のために働いた後、オーストリアで15年におよぶ潜伏生活を送っていた北朝鮮軍の元大佐が4日、自身の秘密活動について書かれた本『Im Dienst des Diktators(独裁者に仕えて)』の出版記者会見のため、公の場に姿を現した。

■死んだと見せかけ15年潜伏

 ウィーン(Vienna)で記者会見を開いた金正律(キム・ジョンリュル、Kim Jong Ryul)氏(75)はかつて、20年にわたり経済制裁をかいくぐって諜報用の技術や兵器、ぜいたく品を北朝鮮に送り続けていた。

 しかし、そうした物資調達のため欧州を訪問した1994年、同氏は逃亡を決意。北朝鮮に残した家族に影響を与えずに体制から逃れるため、同年10月18日にスロバキアのブラチスラバ(Bratislava)で死んだと見せかけ、以後はずっと潜伏生活を送っていた。

「北朝鮮は今も、わたしが逃れた時と変わらず恐ろしい、偽りだらけで二枚舌の独裁体制だ」と金氏。「金日成の死によって体制はじきに崩壊すると思って待っていた。だが2年がたち、5年がたち、今や16年がたとうとしている。わたしは重大な間違いを犯したのだ」

■「今こそ暴露すべき時」、死も覚悟

 体制が今後しばらくのうちに崩壊するとは「考えられない」と話す金氏は、「今こそ恥知らずな金正日体制の実態を暴露する時期が来たと判断した」という。生存していることが知られた以上、自分の身にいつ北朝鮮の手が伸びるか分からないが、「黙って死ぬ気はない。死ぬ前に真実を話す」と語った。

「国民を飢えさせておいて自分は世界中のぜいたく品を集めるあの『小さな独裁者』、その残酷さや残忍さ、厚顔無恥ぶりを報告したい。わたしは彼らにとても近かった。だからこそ逃げたのだ」

 Ingrid Steiner-Gashi氏とDardan Gashi氏の共著による『Im Dienst des Diktators(独裁者に仕えて)』は、現在ドイツのみで発売されている。(c)AFP

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