【3月4日 AFP】韓国軍合同参謀本部(Joint Chiefs of Staff)は4日、同国東部江原(Gangwon)道で2日に北朝鮮兵士1人が南北軍事境界線を越えて韓国側に亡命し、数人の北朝鮮兵士がその後を追って境界線を越える事件が発生していたと発表した。韓国軍が交戦規則に従って警告射撃をしたところ、北朝鮮側に戻ったという。

 一方、亡命兵士を追っていたとされる兵士らもまた亡命しようとしていたとする報道もある。韓国紙京郷新聞(Kyunghyang Ilbo)は匿名の韓国政府当局者の話として、亡命を試みたのは3~4人で、1人が成功し、1人が北朝鮮軍によって射殺され、残る兵士の行方は不明と報じた。

 有刺鉄線や地雷で固められた南北軍事境界線を越えて亡命を試みる例は極めてまれ。北朝鮮の亡命者の大半はまず中国に入り、第三国を経て韓国に再定住するのが一般的だ。(c)AFP