【2月25日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は25日、1994年に起きたルワンダのジェノサイド(大量虐殺)後、仏大統領としては初めて同国を訪問し、この虐殺におけるフランスの「過ち」を認めた。しかし、謝罪の言葉までは至らなかった。

 サルコジ大統領は、フランス政府が虐殺を後押ししたと非難を続けてきたポール・カガメ(Paul Kagame)大統領と行った共同会見の席で「ここで起こった忌まわしい犯罪を防ぎ、止めることができなかったという過ちについて、フランスを含む国際社会は反省をまぬがれない」と語った。

 ジェノサイド当時はフランスの要職にはなかったサルコジ氏だが、カガメ大統領の出自であるツチ人を中心とする80万人が殺害された惨劇に至る状況で、虐殺前のルワンダに大きな影響力を持っていたフランスが「甚だしい判断の誤りを犯した」ことを認め、世界は「(当時のルワンダ)政府の虐殺的側面に盲目だった」と述べた。

 またサルコジ氏はルワンダの首都キガリ(Kigali)の虐殺記念館にある約25万人の犠牲者が眠る共同墓地のひとつを訪れ、ツチの犠牲者を追悼し献花した。(c)AFP/Philippe Alfroy