【2月24日 AFP】ブラジルのジュンイチ・サイトウ(Juniti Saito)空軍司令官は23日、同国の次期戦闘機が3月中に最終的に決まるとの見方を示した。

 サイトウ司令官は、候補に上がっている3機種について空軍が実施した技術的な評価を受けてルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領が「政治的かつ戦略的な決断を下す」と述べた。

 将来的に戦闘機の国産を目指すブラジルは次期戦闘機の選定にあたり技術供与が受けられることを重視しており、戦闘機生産に関するすべての技術を提供すると提案したフランスのラファール(Rafale)が最有力と見られている。しかし、空軍の中にはより安価なスウェーデンのグリペン(Gripen)を推す声もあると報じられている。

 米国の技術を使ってブラジルで製造した航空機の輸出に米国が難色を示したことから、米国のFA18スーパーホーネット(Super Hornet)が選ばれる公算は低い。

 これまでフランス以外にラファールを採用した国はないため、フランスは国を挙げてブラジルに採用を働きかけていた。(c)AFP