【2月12日 AFP】イランのイスラム革命から31周年を迎えた11日、首都テヘラン(Tehran)で改革派が反政府デモを強行し、治安部隊と衝突、反体制派指導者のモハマド・ハタミ(Mohammad Khatami)前大統領とメフディ・カルビ(Mehdi Karroubi)元国会議長が治安部隊の襲撃を受けた。

 改革派系ウェブサイトや目撃証言によると、衝突は複数の場所で起きたが、1つは政府主導の革命記念日行事が開催されていたテヘラン西部のアザディ(Azadi、自由)広場から1キロ離れたSadeghieh広場で起きたという。ハタミ師とカルビ氏は、集会に参加するため車で移動中、警察および私服治安部隊から襲撃を受けたという。

 一方、ミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相夫人のザハラ(Zahra Rahnavard)さんも、同広場で治安部隊から殴られたと伝えられている。ムサビ氏本人は、治安部隊に阻止され集会への参加ができない状況にあったという。

 衝突はまずテヘラン西部で発生し、午後には北部まで広がったという。数か所で治安部隊が催涙弾を使用し、ナイフを振りかざしてデモ参加者を脅す様子が見られたという。

 外国メディアは反政府デモの取材を禁じられているため、これらの情報の確認は出来ていない。

 前年6月の大統領選後の改革派の大規模な反政府デモを受け、革命防衛隊(Revolutionary Guards)と治安部隊当局は先に、政府に危機をもたらす反政府デモは、いかなるものであっても鎮圧すると事前に警告していた。(c)AFP