【1月17日 AFP】前年、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相の描いた絵画が3700万ルーブル(約1億1000万円)で落札されたが、16日、ドミトリー・メドべージェフ(Dmitry Medvedev)露大統領が撮影した写真が、それを超える5100万ルーブルで(約1億5700万円)で売れた。

 メドべージェフ大統領の写真はシベリア(Siberia)地方西部にあるトボリスク要塞(Tobolsk Kremlin)をヘリコプターで空撮したモノクロの作品。慈善オークションで、ロシアの紙パルプ企業イリーム(Ilim)取締役のミハイル・ジンガレビッチ(Mikhail Zingarevich)氏が落札した。メドべージェフ大統領は90年代、同社の法務ディレクターを務めていた。

 サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で行われたオークションで、ジンガレビッチ氏は大統領の写真について「大変プロフェッショナルな作品で、わたしも非常に喜んでいる」と語った。

 メドべージェフ大統領の前任者、プーチン氏は首相となった現在もさまざまな場面で実権を握り続けているが、絵画vs.写真の落札価格では、メドべージェフ氏がプーチン氏から1本取ったようだ。

 売り上げは小児病院や第2次世界大戦の退役軍人の生活支援、アルコール依存症者のリハビリ施設など幅広く使われる。(c)AFP

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