【1月4日 AFP】イラン南部湾岸のガス・石油化学工業地区アサルイエ(Assalouyeh)にある国営企業で独身女性の勤務が禁じられたと、同国のファルス(Fars)通信が前月28日報じた。

 同通信によると、この企業は国営の「パルス特別経済・エネルギー区公社(Pars Special Economic Energy Zone Company)」。同社の幹部は、マスード・ミルカゼミ(Masoud Mirkazemi)石油相から「アサルイエに独身女性が存在することは許されない」との通達があったと強調したが、通達に基づいて解雇された女性の有無には触れなかった。

 同社については1年半前、独身の従業員に対して家庭を作ることを求める通告を出したと報じられていた。この時の通告は「結婚は、わが社の雇用条件の1つである。よって、男女すべての従業員に対し、道徳的・宗教的な義務を(2008年)9月21日までに果たすよう最後通告する」という内容だった。

 イランでは婚姻外の性交渉は違法で、イランの若者たちの多くは、20代で結婚してすぐに子供をもうけることが期待されている。

 世界各国での傾向と同様に、イランでもエネルギー業界の従業員は独身男性が大半を占める。(c)AFP

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