【12月30日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は29日、露自動車大手ソレース(Sollers)の極東ウラジオストク(Vladivostok)工場を訪れ、同工場で生産された車を親しい仲であるシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)伊首相に特価で売却する約束をしていると明かした。

 プーチン首相は、同工場でオフロード四輪駆動車の新車UaZを試乗したあとの記者会見で、10月にベルルスコーニ首相と会った際の秘話を披露した。

「10月に、ここ(ウラジオストク)で国産車工場を開設する計画を伝えた。だがベルルスコーニは信じようとせず、その話が実現したら最初に生産された車のうち1台を買うと言ったんだ」

 しかし、大富豪であるはずのベルルスコーニ氏は提示価格を値切ってきたという。

 プーチン首相はこれについて、「10%ならディスカウントしよう。売り物なんだから、彼に1号車をただであげる訳にはいかない。それがビジネスだ」と語った。

 イタリアのクラウディオ・スカイオーラ(Claudio Scajola)経済発展相によると、ソレースは現在、伊自動車大手フィアット(Fiat)と、同社傘下にはいった米自動車大手クライスラー(Chrysler)車の生産について協議を進めているという。(c)AFP