【12月23日 AFP】北朝鮮が前月30日に突然実施した通貨ウォンのデノミネーション(通貨呼称単位の変更)は、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の後継者とされる三男の金ジョンウン(Kim Jong-Un)氏の主導によるものだったと、北朝鮮の情報提供者からの情報をラジオ放送やウェブサイトで伝える「開かれた北朝鮮放送(Open Radio for North Korea)」が23日報じた。

 北朝鮮の情報提供者によれば、デノミネーション計画は、金ジョンウン氏とその支持者らが策定し、父の金総書記が承認した。

 ジョンウン氏率いる政府研究チームは、ポスト金正日体制の経済開発計画の策定に着手しており、初めて実行された主要な計画が今回のデノミネーションだったという。

 研究チームは、2002年の北朝鮮の経済改革を分析し、経済改革で部分的に給料や価格が自由化されたことが、社会階級の格差拡大につながったと結論づけた。また、02年の改革で出現した新興富裕層が、政府主導の経済開発計画にとって障壁となっていると主張したという。(c)AFP

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