【11月18日 AFP】中国の革命指導者、毛沢東(Mao Zedong)主席とその政敵だった中華民国の蒋介石(Chiang Kai-shek)初代総統の孫同士が台湾で面会を果たした。台湾紙、中国時報(China Times)が17日、改善する中台関係を反映する出来事として伝えた。

 毛主席の孫で、北京(Beijing)でマルチメディア出版企業を経営する孔冬梅(Kong Dongmei)氏は、海峡両岸関係協会(Association for Relations Across the Taiwan Strait)の文化使節団とともに台湾を訪問。同主席の親族が訪台するのは初めてとされるが、一部では孔氏が直近の7月を含めこれまでに3回、台湾を訪れているとも報じられている。

 孔氏は16日、使節団が与党国民党(KuomintangKMT)本部を訪問した際、蒋介石の孫で台湾の立法委員の蒋孝厳(John Chiang)と面会した。

 中国時報によると、今回の面会は2人の指導者の雪解けを象徴するものかとの問いに対し孔氏は「わたしたちが会ったのは単なる偶然。あまり深く考えていない」と答えた。

 2人の指導者は1920年代から40年代の大部分を中国本土で政敵として過ごした。(c)AFP