【11月13日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は13日夜、鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相と都内の首相官邸で会談した後に共同記者会見を行い、両国の懸案事項となっている沖縄(Okinawa)の米海兵隊普天間飛行場(Marine Corps Air Station, MCAS, Futenma)の移設について、問題の解決に向けた協議を「迅速に終結させたい」と述べ、さらに、「土地を分かち合っている住民への影響を最小限にとどめたうえで、日本に安全保障を提供するという目的に変わりはない」と語った。

 鳩山政権は、普天間飛行場を沖縄県内に移設するとした2006年の日米両政府の合意を見直すとしており、同問題をめぐって日米関係は緊張が続いていたが、鳩山、オバマ両首脳は同日の会談で、問題の早期解決を目指すことを確認した。

 鳩山首相は、閣僚級作業部会を設置して、出来るだけ早期の解決を図りたいとの意向を示した。

 鳩山首相は、日本政府として前政権下で交わされた日米合意を重視するが、衆院選で米軍基地の県外や国外移設の方針を述べており、沖縄県の人びとの期待が高まっていると語り、普天間問題は難しい問題だが、時間が経つほど、解決はより困難になるとの見方を示した。(c)AFP