【11月13日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相と13日夜、都内の首相官邸で会談した後共同記者会見を行い、米国は「太平洋の一国」として同地域への関与を深めていきたいと強調した。

 日米同盟について「日米両国だけでなくアジア太平洋地域における安全保障と繁栄の礎となるものだ」と、その意義を強調。「われわれの同盟関係は今後も続く。21世紀における難題に対処できる、より強固で有効な日米関係を目指し、われわれは友好関係の再活性化に向けて努力する」

 さらに、オバマ大統領は、「今回のアジア歴訪を通して、また、わたしの在任期間を通じて、米国が太平洋の一国であることを明確にし、アジア太平洋地域への関与を深めていきたい」と述べ、米国も環太平洋地域の一員であるとの認識を示した。

 また、同地域諸国との同盟関係を強化したうえで、新たなパートナーシップを築き、アジア太平洋地域の安全保障と繁栄に取り組む多国間の取り組みや地域機関の一員としての役割を果たすと意欲を見せた。

■核なき世界の実現に向けて連携

 オバマ大統領は、核兵器のない世界の実現に向けて連携することで、鳩山首相と合意したと明らかにした。

 一方、記者団から第二次世界大戦で被ばくした広島(Hiroshima)と長崎(Nagasaki)を訪問する意向について尋ねられると、「すぐに訪れる計画はない」としたうえで、「光栄なことであり、将来、2つの都市(広島と長崎)を訪れることは、わたしにとって意義深いことだ」と語った。(c)AFP