【10月31日 AFP】産経新聞(Sankei Shimbun)は31日、鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相がクジラ肉を嫌いだと発言したと伝えた。欧米各国の捕鯨批判に反対する立場をとる日本の首相としては異例の発言だ。

 産経新聞によれば、鳩山首相は26日、首相官邸でオランダのヤンペーター・バルケネンデ(Jan Peter Balkenende)首相と会談した際に「わたしはクジラ肉は大嫌いだ」と発言したという。

 オランダは反捕鯨国で、環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySS)」に、抗議船の船籍登録を許可している。

 シー・シェパードのメンバーらは、南極で日本の調査捕鯨船に対して嫌がらせを繰り返している。最近の調査捕鯨の際には、シー・シェパードの抗議船と日本の調査捕鯨船が衝突。シー・シェパードが無責任な行動をとっているとの見方が巻き起こった。

 政府高官によると、鳩山首相はクジラ肉を嫌いと言ったものの、バルケネンデ首相に対し、南極での日本の調査捕鯨船へのシー・シェパードの攻撃に対処するよう要請したという。(c)AFP