【10月5日 AFP】4日に 東京都世田谷区の自宅で遺体で発見された中川昭一(Shoichi Nakagawa)元財務・金融相(56)の行政解剖で、循環器系に複数の異常が発見された。血中からは微量のアルコール成分も検出された。

 5日の各報道によると、行政解剖の結果、死因は循環器系の持病の可能性があるが特定できず、捜査当局ではさらに病理検査を行うため、死因特定には数日かかるという。
 
 2月の先進7か国(G7)財務相・中央銀行総裁会議閉幕後、記者会見に酒に酔ったようにみえる状態で記者会見した「もうろう会見」で引責辞任した中川氏は前日朝、自宅で死亡しているところを発見された。

 共同通信(Kyodo News)によると、遺体はベッドにうつぶせになっており、ベッドには吐しゃ物の跡があった。また、室内の机の上と引き出しには睡眠薬があった。中川氏は最近、不眠を訴え、睡眠薬を服用していた。

 突然の死は、83年に1歳上の57歳で自殺した父・中川一郎(Ichiro Nakagawa)元農水相を思い起こさせたが、遺書は見つからなかった。警察は他殺の疑いはないとしている。(c)AFP

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